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〜自分に還る場所〜安曇野ノ巻

次に向かったのは、長野県中部に位置する『安曇野市』。
北アルプスの山麓、信州安曇野の森の中に建つセルフビルドの宿とレストラン。
自然農の畑で自給自足と農的暮らしを営む『舎爐夢(しゃろむ)ヒュッテ』さんにお邪魔してきました。



シャロムヒュッテは今年で創業39周年。
今シーズンより先代の臼井健二氏より経営を引き継ぎ、新しいチームとしての再出発となります。



お話をうかがったのは、右から「安曇野パーマカルチャー塾」の運営メンバーの1人として活動もしている、シャロムヒュッテ共同代表『村上 毅(むらかみ たけし)』さん(43)。
同じくヨガや瞑想を専門とするシャロムヒュッテ共同代表『山崎 大(やまざき だい)』さん(34)。
シャロムヒュッテ農部門『小林 浩子(こばやし ひろこ)』さん(35)。
ベジタブルジャーニー134件目です^ ^



シャロムヒュッテとはいったいどんな所なんですか?

(村上さん)
シャロムヒュッテは作られてから来年で40周年なんですけども、『臼井 健二』さんという方が創業者で、彼は隣町に『シャンティクティ』という拠点があるんですね。
39年前の創業当時、臼井さんはここを全てセルフビルドで作ったんです。
廃材を使ったり、天然の自然に還る物をベースとして、1人の大工と8人、自分達で全部作った場所なんですね。
39年の間には、最初ペンションとして経営していたんですけど、途中から『パーマカルチャー』という考え方を取り入れて、いわゆる循環型の農的な生活をここで体現していくという形で、自分達もそういう生活をしつつ、ここに来られた方もそういう生活を体験できるような場としてずっとやってきたんですね。









今シーズンからちょうど、先代の臼井から引き継ぎをして、僕と山崎の2人の共同経営でここを運営していく事になりまして。
基本的なこれまでの考え方とかスタンスは残しつつも、また新たに色々な取り組みをしていく形に。
山崎は『ヨガや瞑想』、『断食合宿』とか『リトリート』など、そういう事を専門にやっているので、そういった面も取り入れつつ、新たな展開をこれからしていこうかなというところで。
ここでの食料に関しては、畑があるので、そこで彼女(小林さん)が中心になって自給しているような形をとっている『お宿』ではありますよね。



実は去年まで先代の臼井さんは、『お金のいらない世界』みたいなものを目指して活動してきたところもあって、宿に泊まった食事代も全てドネーションで、お金を取らずに、食べた人が好きなだけ置いていくっていうスタイルをとっていたり。
昔「バザール」っていう雑貨店をやっていたんですよね、いわゆる0円のショップ。
ギフト雑貨店って言ってましたけど、自分が使わないけどもまだ使える物、ゴミにするんではなくて誰かの為にと持ってきた物を、次の人がまた物を持って来て何かと交換する、そういう活動をしていました。
ただ、やっぱりある程度利益も出ていかないと経営的な視点で、ここに働いてる人達が生活出来なくなってしまうこともあって。
お金のいらない世界とはいえ、まだお金で動いている世界でもあるので、そんなにバンバン儲けるとかではなく、やっぱりスタッフが気持ちよく生活出来るくらいのベーシックインカム(最低限の所得保障)がないと、成り立っていかない部分があって。
今年から軌道修正でちゃんとした対価は戴いて、しっかりしたサービスを提供しようという考え方でやろうとは思っているんですね。



シャロムヒュッテで育てている作物はどんな農法ですか?

(小林さん)
今は5種類の農法をやっていて、川口由一さんの『自然農』を参考にしている所と、福岡正信さんの『自然農法』を参考にしている所、MOAの岡田茂吉さんの『自然農法』を参考にしている所と、『炭素循環農法』と、『森林農法』っていうアマゾンの先住民の方々のやり方を参考にしている、5種類のやり方でやっています。



共通しているカテゴリーとしては、無農薬・無化学肥料だと思うんですけど、肥料はどういった物を入れてるんですか?

基本的には肥料は入れていないんですけど、ナスとか肥料が必要なところは米ぬかを上から撒いたりするぐらいですね。
動物性の肥料は使いませんね。
(村上さん)
農法って、すごく枠にはめたがりますよね。
有機栽培なら、自然農なら、このやり方じゃなきゃいけないとか。
そういう事にとらわれてる人が多いような気がするんですよね。
ある意味、そういう枠を取っ払って農業は進めていく方がやっている方も自由で楽しいし、こだわりはそれぞれ自分の中であれば良いと思うので。
そういう(枠に囚われない)畑になっていってくれたら良いなぁと思うし、おそらく彼女はそれが出来る人だと思うので、あまり圃場の『これ』にこだわらないでやれたら良いかなと思いますね。
結局、名前(農法)つけるのは世間なので、そこがもっと自由になれたら良いんじゃないかなと思ってます。












※写真は5種類の畑

今後のシャロムヒュッテはどんな方向に?

(村上さん)
『自分が自分に還れる場所』みたいなものをコンセプトにやってますので、それを実現できるような活動であれば色んなツールがあると思うんです。
例えば、畑での農業体験もそうでしょうし、ここでオーガニックな食べ物を食べる事も、ヨガや瞑想も1つの方法として。
今は時代の過渡期にあって、色んな物事が変化していくタイミングだと思うんですよね。
そこで今までの既成の価値観というか、食べ物や働き方、生活の仕方であったり、『価値観に振れ幅』をつけられるような場所でありたいというのがあって。
そのレベルを目指していきたいところがあります。
まずは、宿業としてお客様をお迎えしていますけど、ここで暮らしているスタッフが幸せに生き生きと輝いていけるような場所作りっていうのをこの数年で基盤作りをした上で、そこから外に広げていく必要があるかなと思っていますね。
仕事の関わり方も、ここは会社としてありますけど、みんな社員じゃないんですよ。
ある意味1人のフリーランスとして関わってもらっているような形でいるんですよね。
『業務』として業務規定があって、この範囲でお仕事して下さいっていうやり方でここは機能していないので、1人1人が考えて、そのチームの中でどう機能していけるかを模索するような場になっていくのかなっていうのはありますかね。



シャロムヒュッテのこだわりとは。

(山崎さん)
ここに来ている人間は1人1人がこだわっている人間が来ました。
いきなりここを選ばないんですよ、新卒でシャロムに来たいんですみたいにはならないんですね。
自分で何かしらの『道』に入り、社会からある意味、外れてきた人間です。
ってことは、この社会においてそこから外れるという事は、よっぽど「自分はこうだ!」とか「こういう風になりたい」という想いがあるわけで、社会の常識に戻されないように『何かにこだわって』来たわけですよ。
なので言ってしまえば、こだわった人間の集団です。

こだわった者同士って難しいんですよ。
「私はこう思う」とか「いや違うでしょ」みたいに。
なので、その個のこだわりを自分で持ちながらも、『そのこだわりを崩していくところ』がこだわりですかね。
作り上げたものを壊す、そして認め合うというか、お互いに尊重し合うというのが、こだわりと言えばこだわりかな。



(村上さん)
僕はないかな。
こだわりって自分の中で既成概念を作るんですよね。
その既成概念を作る事で自由が奪われるかなと。
僕はやっぱり人間の根本にあるものって『自由意志』だと思うんですよ。
それを奪い取ってしまうようなこだわりであれば、要らないなぁというのが僕の考えではあるんです。
でも結果として、これがこだわりってみなさんが思うのであれば、それも自由なので良いと思うんですよね。
ただ、あまり執着したくないというのがあるので、さっきの農法の話もそうですけど、そこに執着して自分達の自由意志が無くなってしまうっていうのが嫌なので、そういう意味ではここへはこだわりを持った人が沢山居るんだけども、そういうのを徐々に解(ほぐ)していける場所であっても良いなぁって思っています。





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