〜目的の為の手段〜伊那ノ巻

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    ベジタブルジャーニー40県目の長野県へ入りました^ ^
    海に面していない内陸県で、群馬県・埼玉県・山梨県・静岡県・愛知県・岐阜県・富山県・新潟県と8つの県と接し、日本で最も多くの都道府県と隣接する県でもあります。









    向かったのは長野県の南部に位置する『伊那市』。

    農薬・化学肥料はもちろん動物性肥料も使わず、自然農法・自然農・バイオダイナミック農法・炭素循環農法など、さまざまな農法を自分なりに学び、畑と相談しながら、必要な農法をブレンド。
    独自の農法を日々精進し、WWOOFで集まる世界中の人達と、喜びを分かち合いながら生活している『ORGANIC FARM 88』さんにお邪魔してました。
    お話をうかがったのは、ORGANIC FARM 88代表『林 亮(はやし りょう)』さん(35)。
    ベジタブルジャーニー133件目の農家さんです^ ^



    林さんの生い立ちから農家になるまで。

    僕は仙台生まれで、20歳ぐらいまで住宅地の中で悶々としていて。
    高校はエンジニア系で、専門学校も自動車整備へ行ってたんですけど、今ようやく解ったのが、当時から何か作る人になりたかったと思うんですよね。
    学校も自動車整備へ行ったけど、現実はコンピュータで管理しちゃってつまらないし、都会の暮らしっていうのに疑問が凄くあって。
    それもあって20歳ぐらいの時にカンボジアへ行ったんですよ。
    カンボジアでボランティアをして、一応首都に滞在していたんですけど向こうは何もないんですよ。
    冷蔵庫、テレビはもちろん、電化製品も何もない中でシンプルな暮らしをしていて。
    でも逆にそれは凄く心地良くて。
    人と人との関係も強くなるし、テレビもないのでみんなで話をしてたり、シンプルな暮らしの方が凄く楽しくて。
    ストリートチルドレンとか問題はたくさんあるけど、みんな貧乏だけど凄い楽しそうに暮らしてて。

    それから日本に帰って、成田に降りて電車に乗ったら、みんな下を向いてるんですよね日本人が。
    なんかそれが凄い異様で、どんよりしていて、凄くギャップを感じて。
    地元へ帰って何をしようかと思った時に、自給自足をしようと思ったんですよ。
    まぁ自給自足というか、とにかく働きたくないなと思って。
    朝から晩まで会社に行って、やりたくない事してっていうのが嫌だなと思ってて。
    それで、本屋さんで福岡正信さんの本を読んで。
    そしたら放っておけば出来るっていうから食費も掛からないじゃないですか、それはすげーなと思って自然農法しようって思って、暮らしもカンボジアの時みたいにシンプルにすれば、そんなにお金がなくても生きていけるかなと思って、最初は農業を体験しようとWWOOFをしたんですよ。
    WWOOFなら無料で仕事を教えてもらえるし、そういう暮らしも体験できるので。
    それで最初に来たのがこの町のフリースクールなんですよね。

    半自給自足というか、薪を使って、食べ物も米から野菜まで自分達で作るっていう生活をしてみて。
    やっぱりその暮らしは自分には馴染んで、今までの暮らしとは全然違うんですけど気持ちがいいし、楽しいし。
    その時に食べた野菜の味が凄く美味しくて。
    そこで初めて有機野菜っていうのを食べたんですけど、自分で育てて食べたものが美味しくて、凄く感動して。
    『農業』という有機農業に興味を持って。

    最初は農業やるぞって感じでもないんですけど、ただ何となく漠然と将来どうしようかなと思いながら、その時の興味のある事をやっていたら何故か今野菜を作って売るという生業になってるって感じですね。



    何で色々な国の中からカンボジアへ行ったんですか?

    最初は英語を勉強しようと思ってアイルランドへ留学しようと手配していたんですけど、題名忘れちゃったんですけど何かの映画を観て。
    それに感動して、やっぱり発展途上国に行こうと。
    何かお手伝い出来るかなと思って。
    たまたま受け入れてくれる所もあったんで行ったんですよね。

    たまたま本屋で福岡正信さんの本を読んだって事ですけど、本はよく読んでいたんですか?

    本は好きでしたね。
    20歳前後はめちゃくちゃ読んでいました。
    人生に1番悩んでいた時期だったのかな。
    今でも読むんですけど、あの時期は暇だったし1番読んでいましたね。
    僕ら夫婦は活字中毒なんですよ(笑)



    畑で動物性を使わない理由って何かあるんですか?

    動物性全てを否定しているわけじゃなくて、日本で動物性堆肥の良質な物を手に入れようと思うと難しいというのがあって。
    家畜の飼育環境が劣悪過ぎるので。
    僕、北海道にいる時に飼育の牛屋さん見に行かせてもらって、もう暗い所に閉じ込められてエサしか食べないみたいな光景を見て、本当に可哀想だなと思ったし、もちろんエサに抗生物質も入っているから糞で出てくるので、そういった物を使いたくないっていうのがあって。
    野菜を売る時に、これは動物性使ってます、これは使ってませんっていうのは僕も面倒だし買ってくれる人も分かりにくいと思ったので、それなら全部使わない方が分かりやすいので使っていないのと。
    あとは、野菜を育てるコンセプトとしていかに肥料に頼らず作るかっていうのもあります。
    だいたい野菜を作る方が言われるのが、野菜の出来が悪いと「肥料やれよ」ってそこだけなんですよ。
    でもそれはおかしいと思っていて、もっと色んな要因もあるだろうし、肥料っていう1番大きな思い込みを遮断する事で、もっと自分が考えられる範囲が広くなると思うんですよね。
    もっと違うアプローチでやり方変えたり、種が原因かとか、そういった意味でも動物性肥料は使わない事にしています。



    様々な農法をブレンドしているORGANIC FARM 88独自の88農法とは?

    基本は動物性肥料を使わないっていうのがあって、土地によって出来、不出来があるんですよ。
    その土地に合った作物があって、無い物ねだりではなくて在るもの探してっていうか、この土地でよく出来る物を作った方が無理に自分の作りたい物を作るよりも、その土地で作りやすい物を作る方がエネルギー面でも効率的だと思っていて。
    ここだとあんまり肥えてはないんですけどカブとか大根が美味しく出来る所で、そういう物は肥料使わなくても種を蒔くだけで本当に美味しい物が採れるんですよね。

    基本的に僕が大切にしている事が、『100年1000年後も、この地で同じように農業をし、この地で生きる人達が営める』っていうのが1番の目的。
    かつ、『健康的で美味しい野菜』を作るっていうのが目的なんですよ。

    農法はあくまで『手段』なんですよ。
    その目的の為に、どういう手段を取るかだと思うのであまり重要じゃないと言うか。
    今、1番力を入れているのがバイオダイナミック農法で。

    僕は北海道で農業研修もしていたんですけど、最近天候が落ち着かなくて農家としては大変やり辛いんですね。
    うちは9月が1番売り上げ高いんですけど、一昨年はそこに雨がずっと続いて本当に生命の危機を感じる出来事があって。
    逆に言うと太陽のおかげで、太陽がないと自分は生きていけないって感じて。
    どうしたらいいかって時に、バイオダイナミック的なアプローチでやろうと。
    そこから今はバイオダイナミックを取り入れつつ。
    面白いですよ。



    バイオダイナミックを取り入れて何か気付いた事とかありますか?

    種まきカレンダーっていうのがあって、いつもその話をするんですけど、研修中はトラウマでしかなくて(苦笑)
    雨が降ってても根の日だから人参を収穫したり、この日っていうのが決まっているから雨だろうが雪だろうがやるので、それが凄いシンドくてもうあれから10年くらい開けなかったんですけど。

    3日間、ズッキーニの種を蒔いたんですよ。
    ズッキーニの種ってカボチャみたいに大きいのでほぼ100%近く発芽するんですね。
    3日間、晴れる日があったので同じ条件、同じ時間で蒔いたんですけど、2日目の種だけ全然生え方が違って発芽してこないんですよ。
    生えて来ても生気がなくておかしくて。
    1日目と3日目のはちゃんと生えてるのに「なんでだろうなぁ」って考えて、「これ種まきカレンダーかな」と思って急いでカレンダー見たらその日だけブラックデイで。
    バイオダイナミック自体も目に見えないからあんまり信じていなかったし、疑っていたんですけど、その経験から必ず守らなきゃいけないなって物になって。
    リスク分散の為にも、何か指標があるのはありがたいですよね。



    ORGANIC FARM 88のこだわりって何かありますか?

    特にないですね。
    無農薬・無化学肥料だとあまりよく思われない時もあって。
    無農薬・無化学肥料っていうのが前に出ちゃって、それが目的みたいにとらわれがちなんですけど、僕は別に無農薬・無化学肥料をやりたいわけではなくて、さっき話した目的があって、その為にどういった事をすれば良いかってなった時に、農薬とか化学肥料が無い方が色んな良い事があるって、単純にそれだけなんですよ。
    今のやり方が色んな面で効率が良いので、それがこだわりって言ったらこだわりなんですかね。





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