〜繋がりのある生き方〜瀬戸内ノ巻

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    ベジタブルジャーニー39県目の岡山県に入りました^ ^
    向かったのは、岡山県の南東に位置する『瀬戸内市』。
    耕作放棄地となっていた谷間の畑を開墾し(現在4ha)、農薬や化学肥料、動物性肥料、除草剤等を一切使用せず、完全露地栽培で野菜やハーブを育てる、農業生産法人 株式会社『wacca farm(わっかふぁーむ)』さんにお邪魔しました。



    アイヌ語で「水」を意味する『ワッカ』。
    水のように循環する農業を目指し、自然界のあらゆる繋がり「輪っか」の中で育つ野菜は大量生産ができないものの持続可能な農業スタイル。



    お話をうかがったのは、左からwacca farmスタッフ 『伊賀 正直(いが まさなお)』さん(38)。
    wacca farm代表『佐々木 竜也(ささき たつや) 』さん(41)。
    wacca farmスタッフ『清水 晶(しみず あきら)』さん(35)。

    ベジタブルジャーニー132件目の農家さんです^ ^



    代表の佐々木さんの生い立ちを聞かせて下さい。

    島根県の隠岐の島っていう島で18歳まで育って、それから岡山県の大学を出て(卒業)、音楽やってたから、音楽の旅をしながら24歳の頃に子供が出来たんで、すぐこっち(瀬戸内市)来て、こういう暮らしがしたいと思って来たので、もうシンプルな感じです。

    音楽の旅っていうのは国内?

    うん、日本中をずっとヒッチハイクして周ったりとか。
    今でいうフェスみたいなお祭りが色んな所であって、そういう所を周ったり。

    佐々木さんが農業を始めた理由とは?

    やっぱり子供が生まれて、田舎で『より人間らしい生活』がしたいなって思う所に畑もくっついて来るよね。
    もちろん子供に良い物を食べさせたいっていうのは大前提だったんやけど、ジャガイモのでき方、作り方も知らんし、人参の種の蒔き方、種がいったいどうやって実るのかとか、そういう事を全て知らない俺が、子供をどうやって育てられるんだ?と思って。
    自分がちゃんとそういう事を知ろうと。
    自分が知っとけば、何か特別子供に教えてあげなくても伝わっていくんじゃないかなって。
    子供を育てながら、一緒に学ぶことをしていきたいなと。
    農業をやったり、こういう田舎で暮らしたりすると、より仲間とか、集落、隣の家とか、そういうコミュニティって凄い大事やなと思って。
    農業とか田舎暮らしは仲間と一緒にやった方が良いって、単純な手の助け合いだけじゃなくて、想いの部分も色んなシェアが出来るし、逆にシェア出来ない事も土台に『農』があると凄くシンプルに解決する。
    仮に解決せんでも、これで良しって思えるような事が、農的な暮らしが土台にあると大きな意味で解決していく。
    そういう意味では、社会の問題にも照らし合わせられるし、心の問題、環境の問題、食べる事とか。
    だから仲間と一緒に農業をやるって事を選んだかな。
    キッカケは子供だったけど、少しづつ広がっていった感じ。



    今まで見てきた農園で循環を意識している所では、動物性肥料として糞を使用する所が多かったんですが、wacca farmも見渡すと鶏や山羊が居ますけど、なぜ動物性肥料は使わないんでしょうか?

    動物性を使わないっていうのは厳密に言うと、家畜として自分でエサを作って、手の届くところ(安全なエサ)でやってる動物性肥料に関しては、俺は全然良いと思っていて、うちでは30〜40匹の鶏の糞って俺らの広さ(4ha)からしたら微々たるものだから、基本的には鶏の糞は使ってないんだけど、外から持って来た動物性肥料は使わないと。
    俺もwacca farm始める前に養鶏の仕事を3年ぐらいやった事があるんだけど、やればやるほど矛盾を感じていくようになって。
    表向きは「放し飼い」「自然養鶏」ってうたってるんやけど、本当に表向きだけで鶏の事を考えていないやり方で。
    wacca farmも立ち上げの最初の頃は、そういう動物性肥料をどんどん使ってやってたんだけど、家畜達の飼い方とか俺が矛盾を感じてた部分も、動物性肥料(養鶏場の糞)を使う事で、後押ししてる事になっちゃうから。
    そういう意味で一切使わない。
    でも自分でエサ作って飼ってる彼ら(鶏)の糞を入れませんって言ってるわけじゃなくて、循環の中の家畜っていうのは理にかなってると思う。



    作った野菜に重点を置いている大切な事とかありますか?

    最初は個人宅配やってなかったんやけど、3.11(東日本大震災)以降、個人宅配のお客さんも増えてきて、そういう人達に出すようになってから、植物性肥料って言ってもドーンって(マニュアル化された量を)入れるわけじゃないから、ほとんど無肥料の状態で、露地で今あった物を、今採れる物をお客さんに出すわけなので、俺たちが余計な手を加えない今の在る物をお届けするっていう『季節感』だったりとか、『暮らし方』だったり、『生き方』だったりシンプルな部分もお客さんに伝える事。
    完全無欠な安全な野菜を届けるってよりは、想いなり『今のそのまま』を届けるって事かな。



    ココの場所っていうのはどうやって?

    ココは、まだwacca farmができる前の1人でやってる時に、すぐ隣の谷でやってたんやけど、wacca farmで大きく仲間と一緒やろうってなった時に、ココが全部空いてて谷がポッカリ山に還ろうとしてる状態で。
    ココだったら上流に民家もないし、参拝場とかそういうのもないし、綺麗な水が流れてて、隔てられてるし、この谷としての『1つの生態系』みたいな中に自分たちも入れるかなと思って。



    wacca farmのこだわりとは。

    こだわっているようで、こだわってないかな。
    まぁそこはみんなちょっと答えてみてよ。
    (晶さん)
    こだわらない事がこだわりです。
    やっぱり正解はコレだ!って決めちゃうと面白くないというか、そうじゃない事を、私は畑で勉強しているような気がするんですよね。
    今ある方法(やり方)だけじゃなくて、今ここにない方法も無数にあって、何かを選ぶ。
    『なんでそれを選ぶのか』っていうところが私にとっては意味のある事なのかなって思うし、それがココ(wacca farm)では出来るかな。
    私はそこがこだわりです。



    (伊賀さん)
    僕はホンマに竜也さんやなと思ってて、竜也さんがこだわっているようでこだわらないっていう感覚は何となく解って来つつ、その可能性を見たいなと個人的には思いながら、竜也さんの考えている事がこだわりと言うか、その先が見たいと思うのが個人的にはこだわりなんですかね。



    (佐々木さん)
    俺は何て言うか、晶みたいな事とか、伊賀くんもそうやけど、こんな事を言いながら野草を摘んでお客さんに届けている俺らが、1つの会社として社会の中に存在してる、やっていけてるっていうのは物凄い社会に対して1つのカウンターだと思ってて。



    何が本当なのか、みたいなところを常に考えながら、本当も嘘もないやんみたいな事を、あぁだこうだ言いながら、でも季節巡って、あぁ綺麗だなみたいな。
    そういう事をお客さんに伝えながら、もちろん大前提として、ちゃんと美味しい物をお客さんに渡して行くっていうのは大事な事なんやけど、何かもっと広い意味ではそういう想いがあるかな。
    こんな事を言いながら会社がやっていけるっていう。
    もっと大前提には『丁寧に暮らしていく』っていう事が含まれてるかな。





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