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〜美味しさの伝統〜阿南ノ巻

ベジタブルジャーニー35県目の徳島県に来ました^ ^
徳島県は、四国全土に点在する 88 か所の霊場を巡る、1,200 km におよぶ『遍路道』の起点になっているところ。





県北部は粟が多く収穫されたことから「粟国」(あわのくに)、県南部は「長国」(ながのくに)が、後に統合され、令制国では阿波国(あわのくに)と呼ばれていた徳島県。
約400年の伝統がある阿波踊りなどの文化は全国的にも有名。

今回伺ったのは徳島県阿南市。
1300年の伝統米と共に米匠の技で、昔ながらの農薬を使わない無農薬米専門にお米作りを行っている『なかがわ野菊の里』さんにお邪魔しました。



他では途絶えてしまった大変貴重なお米の品種を、なかがわ野菊の里だけが栽培し続けています。
1300年以上続く歴史と魂の伝承。
お話をうかがったのは、なかがわ野菊の里代表『新居 義治(にい よしはる)』さん(42)と奥さんの『希予(きよ)』さん(39)。
学生時代、奥さんの希予さんは日本画を学ばれていて、義治さんは工業デザインを。
義治さんは世界中へバックパッカーをしていた経験も。
ベジタブルジャーニー127件目の農家さんです^ ^



農法って聞かれるとどう答えますか?

農法って色んな名前あると思うんですけど、農法で作物を作ってるって位置付けはないんですよ。
だから農法自体は基本、伝統的な農作業をしているから『伝統農法』っていうコメントを言うけど、例えば自然農法があったとして同じ農法でされとって、同じ物が出来てるのかってなると凄く危ういんで、基本的に農業というのは大枠の農法って本当にいるのか?っていう話やと僕は思ってるんです。
田んぼに入れる物としては、基本的に毎年山へ行って落ち葉を取って来て、植物性の腐葉土と動物性の物も入れます。
私達は何代も代を越えてまで続いてお米をお届けしているお客様とかもいらっしゃるんですが、無農薬は基本ベースでやってて結構大変なんですよ。
苦労して、お米作って、やっぱり相手が見えてるからこそ、その苦労に耐えれるところがあるので、お金さえ払うわって言うのは対価は払ってるかもしれないけど、やっぱり苦労の方が辛いので。





偏った(肥料)物が欲しいって言う方はおるかもしれないですけど、自然の中でそんなに偏った圃場っていうのが基本的にないんですよ。
だって動植物両方が居るじゃないですか、だからどちらかだけ除外するっていうのはおかしいって僕は思うので。
鳥の糞でも、抗生物質を与えていない所の糞だったり、こちらが精査した物を使っていますね。



(希予さん) 農業をしていない方が食べ物を選ぶ時に農法に名前を付けたがるんですけど、どこの家の誰が作ったお味噌汁が正しいかって聞くようなもので。
そのお家によって、その田んぼによって田んぼの高低、土の状態、日の当たり具合によってもそれぞれ癖が違って、1反に何を何kg入れるっていう世界ではないわけで。
必要無ければ入れないし、必要だったら入れて元気にさせてあげる。



それはご家庭のお母さんが、お味噌汁で今の時期はお父さんや子供が外でよう動く時期やからちょっと味噌多めにしようかとか、そういう家庭で行われてる事と一緒なんですね。
どこのご家庭の味噌汁が、みなさんが好きかっていうぐらいの話なのでね。

農家になった理由とは?

お爺さん(祖父)と約束してて。
ちょうど癌で調子悪い時、田んぼを教えてくれよった時に「一代飛び越えるけど、わしがアカンようなったらやってくれへんか?」って言うた時に「うん、ええよ」って言っちゃったんだよね。
それから2年ぐらいしたら亡くなって、父親が1人でやるからええよと言いよったんだけども、倒れてしまって。
母親から電話があって帰って来てくれへんかと。
その頃は県外におったから帰ったら田んぼせなアカンし、仕事ないし、絶対田んぼじゃ飯食えんと思ってるから、彼女(希予さん)に相談してみたら「帰ったら?」と。
帰ったら結婚できへんで?「まぁしゃあないよな」って言うんでこっち帰って来て。
農作業知ってるけど、まぁ力入らんよな(笑)



1番単純な物ほど1番難しいってよう知っとったから、帰って来ても2年間くらいはお手伝いをしてた感じで。
けどまぁ歴史的背景とか色々出てきたり、そういう意味合いがあったのかなというのを理解して、それならこのお米を『日本一の物』にしようかと。
ちょうどその頃に阿南市の県の企画で100人くらいの前で演説しゃべらないかんくて、みんなの前で「今は誰も知らんけど、これ(お米)を日本一の物にするから」って言って。
今まで若手で農家になるって人が居なくて1番の若手で1番変わった事してて、無農薬って今は定番化なりつつあるけど、その頃はほんま袋叩きにあうくらい笑われるような職業だったりするから、そんな面白い奴がおるなんてって賞戴いたんですよ(笑)
年数踏んで行く事で、2016年に農水省主催『フードアクションニッポンアワード』で賞を戴いて。





海外に農産品を売って出ましょうと、加工して海外進出しようっていうような賞なんですけど。
そこで、加工もされていない米が単独で賞を獲ったのは初めてで画期的だったんですよ。







農園名の由来とは?

『なかがわ野菊』っていう野菊が自生してるんですよ。
絶滅危惧種に登録されてるような。
なか川っていう暴れん坊の川があって、そこの中流から上の方に自生してて岩場にしがみ付いてるんです。
岩に足(根)を絡めて生えとるんですよ。
葉っぱが3つで、水に流されても抵抗が少ないようになってる、そういう野菊があって。
私達がやってる農業もそういう伝統的ものを引き継いで来てるので。
しかも当時、無農薬っていうものが無くなりつつある時だったので、無農薬自体を、『伝統的な農業自体を守る』っていうそこからネーミングを戴いて、レッドブックに載るような農法を未だにやり続けてるそんな農家があってええんじゃないかと思って。



なかがわ野菊の里のこだわりとは。

美味しい物を作りたいなって思う。
でも美味しい物って結構難しいんですよ。
人によってとか、生い立ち(地域)によって美味しさの定義が違うので。
私達はこういう美味しさが好きですよって作ってるんだけど、一般の方とか農家の方は品種で分けるでしょ。
あれ品種ちゃうんよね。
コシヒカリでも今3つパターン作って提供してるんですよ。
市場に出てるお米よりちょっと美味しくて、それよりちょっと美味しくて、それより上の美味しい物を。
市場より上の3つを作ってて。
始めは普通にコシヒカリとして売ってたんだけど、技術的な面ってわからんじゃないですか。
それを理解してもらいたくて上の物と下の物を作ってあえて販売しているんです。
何が違うんですか?ってよう聞かれるんですけど、味が全然違うと。
子供と一緒で、親は一緒やけど子供って性格ちゃうやん。
お米も環境が違うとまた変わってくるからそこらを変えてるっていう。
だから子供の子育てとよく似ている。
もっと自然を理解して、その流れに基づいてやってったらええのかなって。
今の一般農業スタイルっていうのはホンマに人間の力で自然を押し込んで人間の為に作ってる。それはいかん。
これからは自然のメカニズムを理解しながら、失われた技術を構築し直さないかんと、伝統を復活させないといかん。
それには見えない世界を見ないといけないというのがあって、それを理解して、自然の力、メカニズムだけが入っていくような形で人間は最低限の力を入れていく。
そこから恵まれたお米を戴いてお客様に提供していきたいですね。







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