〜価値観をデザイン〜清武ノ巻

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    綾町の次に向かったのは宮崎市『清武町』。
    宮崎県の南東部に位置し、宮崎市のベッドタウンとして発展した町。
    お邪魔したのは麦・大豆を無農薬・無肥料の輪作自然栽培で育て、味噌や麦茶などを加工から販売まで手掛けている『ここく』さん。

    オンラインショップのほか、各ショップでの販売、また宅配にも力を入れ宮崎市を中心に「みそみそ便」の名で毎月三十日(みそか)に自宅へ直接味噌を宅配し、毎月変わる旬の無農薬野菜もおまけで付けている手厚さ。

    お話をうかがったのは、ここく代表『加藤 潤一(かとうじゅんいち)』さん(41)。
    ベジタブルジャーニー108件目の農家さんです^ ^



    静岡県浜松市出身の加藤さん。
    10年以上横浜でWebを中心としたデザイナー業に従事していて、もともと移り住む予定をしていた奥さんの実家がある宮崎県には、3.11東日本大震災の原発事故がきっかけになり1年前倒して2011年に移住。
    現在は『百姓』と『デザイナー』の二足のわらじを履きながら食に対する『価値観』や農業を通じ生き方の時間をデザインし続けている。
    今年で6回目の開催になった田んぼで行われるコンサート『野良音 NORA-OTO』。
    普段田んぼに足を運ぶ機会のない若者にも自然を肌で感じてもらう為に、加藤さんが中心となり入場料無料で開催されている。



    デザイン業から農業を始めるキッカケとは。

    僕がデザインの仕事をずっとしている中で、何か虚無感みたいなものがずっとあって。
    僕の仕事は、大きな企業さんの開発した新商品を雑誌広告とかホームページでキャンペーンする仕事だったんですね。
    良い商品もあってやり甲斐を感じるものもあるんですけど、中には「これ本当に必要?」っていうのもあったり。
    僕は特にホームページのキャンペーンが多かったので、良いと思っていない商品を良く見せるようにやらなきゃいけない仕事だから、それがなんだか騙してるような感覚もありつつ、期間限定のホームページを作るんですけど。
    アクセス数だけの数字でしか評価はないし、期間が終われば消えてなくなるホームページを毎晩徹夜しながら作り続ける事が、本当に社会の為に役に立ってるのか疑問に感じながら『仕事』としてやっていたんですね。



    まだ横浜に住んでいた頃、嫁の帰省に合わせて宮崎に帰る時に空港で偶然手に取った文庫本が『スローフード』の本だったんですね。
    その頃スローフードの言葉すら知らずになんか面白そうだから読んでみたら、知らない色の世界がいっぱい書かれていて、僕それまで全く食に興味が無かったのでガリが生姜っていう事も知らないし、ガリって何だろうって疑問にも思った事が無くて。
    初めて食の世界に色んな問題があって、実は色々と『豊かな考え方』があるって事を知ったら、それまでずっと仕事で感じていた虚しさは『食に対する価値観』で、あまりにも自分に足りていなかった事と、これだけの課題がある食の世界でデザイナーとして自分が何かやれる事があるんじゃないかと思って。
    最初は農業やるなんて思ってなくて、自分はホームページとか作れるから食の情報発信をしていこうと思って色々調べていくうちに、色んな食の問題はあるけど根っこの部分は何だろうと考えたら僕は食べ物を選ぶ時の価値観が今4つあると思ったんですよ。
    1つは見た目の綺麗さ美しさ。
    2つ目は美味しさ。味ですね。
    3つ目は身体に良いなどの効能。
    4つ目は価格。
    この4つでだいたい選んでいるなと思って。
    もう1つ大切な5つ目をみんな忘れてしまっていて、それはバックグラウンドに広がっている景色とか物語。
    みんな本当はそこを探しているんじゃないかなって。
    そこが等閑になってしまっているからこそ色々な問題が出て来てるんじゃないかと思って、自分がそこを伝えながら農業が出来たらイイなというところに辿り着いて。



    宅配に力を入れている理由。

    よく顔が見える野菜とか、にっこり笑ってる写真を載せるのが多いんですけど、生産者からは一切見えないんですよね。
    僕も宅配して玄関先に持って行くと、ちっちゃい子が出てきたり、お子さんが生まれたとか玄関行けばどういう家か解るし。
    そういう中で『誰の為に自分が作ってる』かを知りながら畑作業するって凄く精神的にも良くて、やり甲斐もあって。
    宅配で繋がってやっていけるのは凄く理想形だなと思って。
    僕は『人として付き合っているから』。
    お客さんが宅配に行くと色んな物くれるんですよね。
    「暑いやろぉ」ってジュースくれたり、お菓子くれたり。
    またそれも人それぞれ個性があって面白くて。
    中には運転してるのにビールくれたり(笑)
    そういう『気持ち』をいつも貰うから、僕も気持ちだなと思って野菜を付けてお出ししてるんです。
    野菜がある時はガッサリ持って行ったり、お金の契約はしてるけど、結局は気持ちのやり取りでしかないから、宅配だけで全部賄うのは難しいけど、お金の事を抜きにしたら消費者との関係性は宅配が理想的かな。
    間に人が入っちゃうとダメなんです。
    直接自分が持って行くのを大事にしたいですね。



    ここくのこだわりとは。

    3.11の時に僕が思ったのは、スーパーやら買い占めで物が無くなったじゃないですか、あの時凄いショックで自給自足に近い事を考えたんですね。
    自分の食べる物は自分で作りたいと思って宮崎に来て、田んぼや畑を借りて味噌汁もご飯も全部自分で作った夕食が出来たんです。
    自給自足が出来たって思いたかったんですけどそこに至るまでは物凄い『色んな人』にお世話になってるわけで。
    農業員の人に畑を貸してもらったり、地主さんに貸して貰ってるから出来る事だし、お味噌の麹を作るのも別の人に頼んだり、塩だって別の人が作ったものだし。
    結局、自給自足って思ってたけどそれは競争社会にある個人主義の成れの果てで、自分さえ良ければの考えで自給自足だったって事に気付いて。
    3.11の時に僕に足りなかったのは自分で作れないということではなくて、生産者との『関係性』がお金でしかなかったという事に気づいたんですよね。
    自分が今生産者になったので、お金だけの関係性ではなくて、人と人として気持ちをやり取りしあう事をやっていきたいから、個人主義の個の時代って言いますけど、個の時代じゃなくて個と個が濃くなっていくって意味でもあるんですよ『ここく』って。
    消費者と、人として個と個がもっと繋がっていくのがこだわりですかね。





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    〜自然が育てる生きたワイン〜綾二ノ段

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      宮崎県3件目に向かったのは、同じく綾町。
      個人生産者としてブドウの自然栽培から醸造、瓶詰めまで全てを行う、日本初のオーガニッククラフトワインを創る個人ワイナリー『香月ワインズ』 さんにお邪魔してきました。



      お話をうかがったのは香月ワインズ代表『香月 克公(かつきよしただ)』さん(43)。
      ベジタブルジャーニー107件目の農家さんです^ ^



      大学を中退し、働きながら日本を旅した後に、ワーキングホリデーでニュージーランドへ。
      そこで出会った醸造家が造ったワインで香月さんの人生が大きく変わる。
      ニュージーランド南島のマールボロ地方のワイナリーに10年間勤め、帰らないつもりで永住権まで取得していたが、色々と想う所があり生まれ育った宮崎県に帰国。
      地元を盛り上げる事をしたいと、宮崎県の綾町にて今年の7月ワイナリーが完成。
      2018年2月下旬に初リリースを予定している。

      農家?醸造家?

      農家ですよ。
      そうなんですよね、人は分けちゃうんですよね農家とワイン造りって。
      でもヨーロッパの伝統では、自分達のブドウを育てて、自分達でワインを造るのが普通なので。
      当然、規模が大きくなっちゃうと効率化する為に生産者とワイナリーって分かれちゃうけど、僕みたいな少量生産者は全部自分でこなすっていうのが、ヨーロッパに居た時も当たり前だったから。
      1年間の中でほとんどが畑なんですよね。



      ニュージーランドはワインが盛んな国なので、ワイン好きな人には美味しいワインで知られてるんです。
      自分達が造ってたワインも世界に輸出してて、80%はイギリス、ロンドン、アメリカの大きな街にほとんど輸出するような感じです。
      外資を獲得するような大きなビジネスになって来たんですよね。
      たまたま僕がバックパッカーで行った時にはまだヒットし始めた頃で、世界中から受注が来るから時代の変わり目のところが凄く見えてて。

      ニュージーランドは気候的にワイン造りに向いてるんですか?

      島国なので日本に似ていて、四季がはっきりとして凄く住みやすいんですけど、唯一違うのは向こうは湿気がないんですよ。
      湿気がないカラっとしている所が美味しいワインが出来るという条件。
      要するにブドウは雨や湿気に弱いんでね。
      高温多湿の宮崎県の環境は結構厳しいところなんです。
      そんな中で宮崎に帰る事を決めた時に、どうやってブドウを育てようか?と。
      ヨーロッパ産のブドウを育ててもすぐにカビちゃうのが常なので。
      だから宮崎県でワイナリーはあるけど、なかなかヨーロッパの品種は難しくて育たないんです。
      なので僕は地元のブドウ研究員の人達と、湿気に強いおもしろいブドウがないか探して、ドイツの方からもかき集めて来て。
      全然有名なブドウ品種じゃなくて土着の聞いたことないようなブドウ品種を、ヨーロッパの伝統に憧れるんじゃなく『宮崎の高温多湿でよく育つブドウ』ってことで、だいたい30種類のブドウを直輸入したんです。
      でも苗木の輸出量っていうのが1年間に1人300本って決まっていて。
      ココに1000本植わってるんですけど3年くらいかけて揃えたんですよ。
      色々植えて、どれがこの環境に1番よく育つかを今は見極めてるところですね。



      土壌的には海外の苗木は日本の土に合わなかったりはしないんですか?

      ヨーロッパの土地、質に改良してやるってつまらないなと思って。
      結局それは同じ味を作ろうと追いかけてるだけで。
      人間が100人いれば100人キャラクターがあるように、ワインもそれでイイんじゃないかなと思って。
      その土地のミネラル、栄養分を吸ってその『土地の味』になっていく、そういう事がやりたかったからね。
      ちょっとみなさんと違う感覚で、僕は常に人間社会と照らし合わせて物事を進めるんです。
      なぜ同じ時期に植えたのに小さいの?とか、人間だって大きな人も居れば小さい人も居るのと同じように、これも個性だから。
      赤は赤で一緒にして混醸法(こんじょうほう)って言うんですけど、ヨーロッパの田舎に行くと色んなブドウが植わってて同じ時期に収穫して一緒にワインを仕込むんです。
      そういうのは安いワインって印象があって、あまり高級なワインが出来ないっていう概念があって、やる人が少ないんですけど、僕は1つ1つそれぞれに完熟したタイミングを見計らって摘めば、混ぜたところで安いワインになんてありえないなと思っていて。
      僕としてはそれが『面白いな』と。
      というのも、これも人間社会と照らし合わせると、1人の人が出来る事は限られてるけど、みんなが1つになって協力し合ったらとてつもないエネルギーになって達成する事もあるという概念をワイン造りに込めて。
      1種類のブドウキャラクターは表現出来る味は限られてるけど、いろんな品種が1つになれば凄く複雑な味になるんじゃないかと。



      自然栽培のきっかけ。

      ニュージーランドから帰国を決めて、帰りの飛行機の中でたまたま『奇跡のりんごの木村秋則さん』と『ローマ法王に米を献上した高野誠鮮さん』がタッグを組んだドキュメンタリーが流れてて。
      もともとニュージーランドに居た時オーガニックに興味があったから色々そういう所でも研修してたんですけど、100%無農薬っていう所がなくて。
      オーガニックって日本でもそうだけど、低農薬でもオーガニックになるんですよ。
      基本的には無農薬では商売として成り立たないから、最低限は撒いて良いですよってルールがあるんですよね。
      JASとか色んな認証があるんですけど、みなさん完全無農薬だと思ってるけど全くそうじゃなくて。
      ワインのオーガニック制度も同じです。
      ボルドー液っていうのがあるんですけどそれは最低限使う。
      最低限って言っても結構キツイんですよ。
      だからそのくらいがブドウの限界なのかなと思ってたら、そのドキュメンタリーで全然撒かないのを見て「出来るんだ」やってみようと。
      でもいざ始めたんですがやっぱり始めは大変ですね。
      なかなか肥料をやらないんで普通の成長過程よりかなり伸びないし、薬を使わない事で苗木の時に虫が集るし。
      でも凄くおもしろくて、苗木も折れたら折れた所から脇芽が出てきて、次に出て来た芽って結構強いんですよ。
      硬いやつとかが出てきて、自分の防衛本能が働いてるのかなって思いながら。
      そうやって普通の人の2倍掛けて、2〜3年で実が成るのに、5年くらいかかっちゃったんですけどね。
      その5年が今年なんです。





      こっちは白ワイン用の木なんですけど、見た感じは一緒なんですが生えて来る草の種類が違うんですよ。
      こっちの方が力強い草がいつも生えるんですよね。





      その中で選抜していくんですけど、弱い物が出てきて育てても将来性がないものをどうしていくか。
      引っこ抜いたらまたココまで育てるのに4〜5年掛かるんですよ。
      このくらいまで育てないとしっかりと実が成るまで結果が解らないから。
      そしたらそのダメなやつの胴体に良いやつのツボミを差し込むんです。
      するとドンと枝が出る。
      接ぎ木した部分は完熟しえるなかなか強いブドウで。
      かなり効率良く強い木に変えていけるからこういうテクニックも使いながら。





      ワイナリーも見てみますか。









      発酵の時の温度管理はもの凄く重要で。
      温度管理する為に冷却水をタンクの隙間に流す事によって管理して、ゆっくり時間を掛けて自然発酵させます。

      ニュージーランドでも自然発酵はやってたんですか?

      やはり一般的にはやらないですね。
      酵母菌もジビエと一緒で家畜よりは天然の方が気が荒いです。
      やっぱり野生っていうのは人間の言うことを聞かないものです。
      だから適当な温度管理しても言うこと聞いてくれないから、物凄くシビアにやらないと言うことを聞いてくれない。
      それをコントロールしないと臭くなってくるんですよね。
      一般的にオーガニックナチュールワインとかヨーロッパにある物は臭いイメージがあるんですよ。
      それは自然派だから、温度管理をあえてしないからなんです。
      自分なりの小さい製造冷却水を調達して、シビアに温度管理をしたら自然発酵だったんですけど全然臭くなかったですよね。
      本当、生き物を飼ってるような感覚で、目に見えないので香りを嗅ぎながら判断するんですけど。



      ここで味を整えて。
      しっかり時間を掛けて、酸と甘味と渋味が綺麗にまとまって一体化してくるんです。
      最初って酸とか苦味が物凄く主張してて荒いんですよね。
      綺麗にまとまるのに何ヶ月も掛かるので、そうなった時に瓶詰めして。
      お客さんに熟成させるのもリスクだから、ベストの1番良い旬の熟成度合いまでじっくり時間を掛けてから瓶詰めして商品化します。
      特にうちはフィルターとか機械処理してないから、微生物が生きたまま入ってる『生き物』なんですよね。
      一般的には徹底的に殺してから瓶詰めですからね。
      酸化防止剤っていうのもそうですよ、あれは殺菌剤でもあるから。

      そしてこの温度管理を半年ずっとやります。
      置いとくと濁り成分が下に溜まってくるんですね。
      オレンジジュースが下にドロドロが溜まるような感じで。
      それを1ヶ月に1回のペースで上澄みを取って、下のドロドロは酵母菌の死体だから畑に還して。
      上澄みを次のタンクに移して、また時間を掛けて重力で落としていき、次の空いてるタンクに上澄みだけを移していく。
      この作業を4〜5回繰り返すと、サラサラのクリアなワインに。
      その作業を一般的には機械にかけて3ヶ月くらいで強引に済ましてしまうから必ず味が削げてしまう。
      やっぱり自然に時間を掛けた方が本来のそのままの味が残る。
      手間は掛かるけど焦らずにゆっくりと。



      香月ワインズのこだわりとは。

      人間だけの都合じゃなくて、自然と共存しながら全てを回していく事がテーマで。
      人間だけが生きてるわけじゃなくて自然と共に。
      自分達の体も土があってこそ。
      土を作るのは畑の中にいる沢山の命。
      人間は勘違いするんだけど、土作りとか自分で作ってる気になるけど、あれは微生物が作ってくれてるし、ワインも一緒で酵母菌が発酵してくれてるんだよね。
      俺たちはよい環境を作るために手伝うだけで、人間は人間で出来ること、微生物は微生物で出来ることでみんなが1つになって全てが成り立ってるんだなって。
      香月ワインズにとって、何1つ無駄がないそういうバランスの中で作っていくのがテーマ。
      そういう事を若い人達にこの仕事を通じながら教えて行きたいなと思って。
      宮崎に帰ってきたのも1つそういう理由で。
      自分は外国で色々学んだからね。
      卒業したら就職活動、世界も観ないままとりあえず就職、みたいな子達がほとんどなので、イカンなと思ってココを拠点に『沢山の人と会えや』って。
      基盤を作ってもっともっとみんなに色んな世界を知ってもらいたいなっていうので今活動してる。
      人生幸せにならないと意味がないから楽しく生きてるかって。
      それには情熱持てるもの見つけて欲しいしね。
      若い人達には『旅』しろって。

      これからの目標は世界中で仲間になった人達をこっちに仕事として研修生で来てもらって、若者達と交流をまず始めようかなと。
      色んな異国の人の考え方も刺激になるし、今後は県と組んだりして研修生の若者を育成する、海外の本番を見せるようなプロジェクトを立ち上げたいなと思ってます。
      そこは香月ワインズの大きな目標かな。





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      〜今を生きる〜綾ノ巻

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        高千穂町の次に向かったのは宮崎県の中西部に位置する『綾町』。
        「有機農業の町」「照葉樹林都市」などをスローガンとする町おこしの成功例として知られ、自然の中での人間らしい生活を求める全国各地からの移住者が後を絶たない町。
        そんな綾町で自然に寄り添い、自然のリズムで流れに逆らわず農業を営む『いまここ自然農園』さんにお邪魔してきました。
        いまここ自然農園ではお米と、冬野菜を少量多品種生産。
        畑は不耕起栽培の自然農。
        田んぼは自然農法。
        ヒノヒカリから品種改良された、にこまるを中心に、古代米(黒米・赤米・緑米)・もち米も栽培。





        お話をうかがったのは、いまここ自然農園代表『日高 宗宏(ひだかむねひろ)』さん(46)。



        学生を卒業してすぐ百貨店に就職。
        21年間勤続し40歳を機に、定年退職してから好きな事をやるか、それとも今やるべきかの選択で『今』を選択した日高さん。
        土いじりはおろか、家庭菜園すらもした事がない日高さんがたまたま出会ったのが農業体験での自然農。
        どこかで研修をすることもなく、農業塾に通いながら独学で学んだ結果が自然農による畑作と自然農法による稲作だった。

        日本では98%の農家が慣行栽培(現在農法)と言われていますが、なぜオーガニックを?

        代々農家の友人がハウスでキュウリやピーマンを作っていて「1回遊びにおいでよ」とたまたま遊びに行って見せてもらったんですよ。
        色々話をしてるうちに「ちょっと今から薬撒くからハウスに入らないでね」って言われて。
        その光景を見て薬を嗅いだ時に「うわぁ、これ出来んなぁ」と思って。
        初めて農薬の香りだとか、やってる様を間近に見て「これは違うな」と。
        後日また自然農業塾に行った時に「やっぱりコレが合ってるのかなぁ」って。
        毎月塾に通う中で、知り合いの方を通して農地を借りれたり、田んぼを借りれたり。
        農業塾で学んだ事を自分の圃場で始めたのがスタートなんですね。
        何も知らなくて、たまたま出会ったのが自然農で、逆に他のやり方を知らなくてここまで来たんです(6年目)。





        自然農から入って、なぜ田んぼは自然農法に?

        同じように自然農で田んぼもやってはみたんですよ。
        自然農の田んぼって草は凄い生えてくるし、それぞれ手植えなのでこれはもう追いつかないなと。
        収量も落ちるんですよね。
        1週間で植えて、その後ずーと草刈り入って。
        面積広げて行ったらとてもじゃないけど追いつかなくて。
        田んぼの栽培は自然農から切り替えて、自然農法にしましたね。

        百貨店で働いてる時は定期的に給料が貰えてると思うんですけど、自然相手の農業に転職するに当たって金銭面など将来的な不安などは感じませんでしたか?

        そうですねぇ、やりたいと思った時には正直不安はなかったですね。
        なんとかなるだろうみたいな(笑)
        でもやっぱり日々の充実感というものがサラリーマン時代と比べると全く違いますね。
        会社員時代は与えられた仕事というか、自分の意とは別に会社の為にやらなきゃいけないし、色々なルールの中でやっていたのが、今は自分の裁量でやりたい事や時間のデザインまで出来るし。
        自然相手だからやっても報われない事もあるけど、収穫出来た時の喜びもあるし、色んな思いが出来るのが農業かなぁと思ってますね。





        いまここ自然農園のこだわりとは。

        とにかく自分がやりたい事をやりたいようにするって事ですかねぇ。
        特にこだわってないって言えばこだわっていないし。
        自分がやりたい、作りたいという気持ちに正直にやるような感じですかねぇ。
        毎年毎年、環境も変わるし、1つとして同じ事がないので、柔軟に対応しながら『今を生きる』みたいな所に最終的には繋がっていきますね。
        会社員時代は常に計画立てて、反省をしてと、先しか見てなかったんですけど今は毎日『日々を見つめる』その時その時を大切に生きるという感じですかね。





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        〜繋がり〜高千穂ノ巻

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          ベジタブルジャーニー28県目、日照時間・降水量ともに全国で上位の南国情緒豊かな『宮崎県』に入りました。

          向かったのは宮崎県『高千穂町』。



          五ヶ瀬川の水流に削られて出来た高千穂峡は観光地として有名。





          日本神話に出てくる高千穂は神の里とも言われ、多くの神々が登場する舞台にもなっている。
          石を積むと願いが叶う言われる天安河原。







          天岩戸神社は天照大神(アマテラスオオミカミ)の伝説が残り、古事記・日本書紀に書かれてる天岩戸神話を伝える神社。









          雄大な自然が創った高千穂町にて、硝酸体窒素等に配慮し有機肥料を少量使用の無農薬有機栽培をしている『農園皐月』さんにお邪魔してきました。
          お話をうかがったのはアウトドア派サーファーでもある農園皐月代表『前田 亮太(まえだりょうた)』さん(30)。



          2017年の2月に奥さんの実家がある高千穂町へ移住。
          大学院まで工学技術を学び、卒業後は”環境に良い新製品を開発して貢献したい”と自動車関連の会社に入社したが、そこには開発過程で出る大量の廃棄物や過剰性能(オーバースペック)がもたらす多くの製品不良問題など思いとはほど遠い現実があり悶々とした日々を過ごしながら3年間が経ち退職を決断。
          既に農業を志そうと考えながらPatagonia創業者のイヴォン・シュイナードの考え方が好きだった前田さんは「農業とは別の仕事だが何か得るものはあるだろう」とアウトドアメーカーPatagoniaで働き始める。
          そして2017年4月に農園皐月を立ち上げ独立し、現在に至る。

          農園皐月の農法とは。

          農法はあえてこだわってないですね。
          最終目的が″健康な野菜″なので、深く根を張り、たくさん光合成をする健康な作物に育てる為の『手段』として農法があると思っているので、色んな人、色んな気象条件でやるから農家通りの方法があると思うんですよ。
          僕も少量の有機肥料は入れているんですけど、これからは肥料を入れなくなったりだんだん変わって行くかもしれないですね。
          肥料は完熟鶏糞を入れてるんですけど、鶏糞がもたらすデメリットな話も、どういう鶏糞をどういう土にどれだけの量をどのタイミングで入れたって所まで明確化された情報がないので、自然の摂理からして鶏糞を土に入れる事に対しては特別おかしい事ではないんじゃないかと思って今は少量を肥料として使っています。





          なぜ農業だったんですか?

          自動車関連の会社に勤めている時に、新しい環境に良い製品とかも開発していたんですけど、環境に良い事はしてるけど開発時に出るロスがあって、そこに矛盾を感じてしまって。
          もともと物作りは好きだったんですけど、爺ちゃん婆ちゃんの家が離島だった事もあり小さい頃から海水浴ってよりは素潜りして貝をとるような遊びをしていて、今でも波乗り(サーフィン)しているんですけど自然が好きで。
          環境に優しいものを作っていきたいって思って工業の道に入ったんですけど現実は違っていて、行き着いたのが農業でしたね。

          オーガニックとは。

          農法もそうですけど、変わって行くっていうのは自然な事ですよね。
          一つの事にこだわると言うよりも。
          こだわるって意味合い的には執着するというか価値があまりないものに対して執着するという意味合いらしいんですね。
          僕『消費は投資』ってblogを書いてたんですけど、スーパーで買い物するにしてもその先の事を考えるとか、オーガニックっていうのも『先を観ていく』というか商品の裏にある根源を探すというか『繋がり』をみてく事だと思っていて。
          どんな栽培方法だとしても、その人の顔を知ってて、その人から買うという行為がオーガニックだと思うんですよ。
          この人から買いたいなっていう顔の見える関係ってイイと思って、裏にあるものを見に行く事で気付きがいっぱいあると思うのでオーガニックってそういう感じなんじゃないかなって思ってますね。





          では農園皐月のこだわり。

          あえてこだわらないってとこですかね。
          オーガニックって農法も色々あるけど、この人から買いたいなって思えるように『繋がる事』ですね。





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