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〜油〜倉吉ノ巻

北栄町の次に向かったのは、鳥取県の中部に位置する倉吉市。
当市は鳥取県中部の玄関口としての役割もあり、打吹玉川地区をはじめ土蔵が多く、白壁土蔵の街として知られている。

そんな倉吉市にある自家農園産、自然栽培原料低温圧搾生搾りにこだわる油屋『西川農藝』さんにお邪魔してきました。

お話をうかがったのは西川農藝代表『西川 真(にしかわまこと)』さん。
ベジタブルジャーニー97件目の農家さんです^ ^



高校卒業後、東京、大阪、アメリカに留学し、Uターン帰省。 長く外資系ラグジュアリーホテルのレストラン部門や料理学校の新規事業開発などを担当し、「食」の世界に長く関わり、良質の食材を提供するために献身的に取組む人達の世界を垣間見る中で、いつかは自分も手掛けたいとという思いが湧いてきて西川農藝を立ち上げたそうです。

輝かしい業績に思えますが、なぜ農業をやろうと?

「経営者」に成りたいっていうのがありますね。
農業がバリバリやりたかったか?って聞かれたらそこはちょっと疑問符なんですよね。
「加工」がやりたかったんですよ。
加工やるんだったら自分で原料作ればいいじゃんっていう、どっちかと言うと胡麻を作ったから胡麻油作りましたではなくて、胡麻油作りたいから胡麻を作りましょうの逆の流れから来てるんですね。
自分はもう45歳で、帰って来た時点で42か。
いつまでもサラリーマンやっててもなぁと。
変な話、将来の年金制度もどうかと思うし、それなら自分で手に職つけた方がって。
サラリーマンで、60定年でいつリストラされるか分からない生活より、自分の思ってるようにやれて、リスクもあるけどその方が賢いかなと思って。



後は多分アメリカに行ってきたっていうのも凄く、独立して経営したいみたいな意欲に繋がってると思うんです。
結局、日本だと良い企業に入りましたっていうのが勲章じゃないですか。
だけど、ハーバードの学生に言わせれば「そんなつまらない人生」っていうアメリカ人のそういう発想の人達といると、そうだよなと。
どこの組織に属してるかがその人の価値を決めるみたいな日本ってそういう所あるじゃないですか。
僕もね、東京でもトップの良いホテルに働いてたんですよ、だから周りは「西川凄い」て言うんですけど、僕はそこでただ働いてるだけの話で、そこで何か実績を残してるわけでもないので。
なんかそういうのも疑問に思ってね。
属してる組織が凄いからその人が凄いかはまた別の話だし、そりゃある程度は良い組織なんだから選別されてるし業界で見たときに優秀な人材が居る確率は高いと思いますけど、だけど1人1人見ていって個人が優秀かはまた別の話じゃないですか。
自分で農業やってる以上は自分が全てじゃないですか。
そういう挑戦というか。
はっきりとは解らないけど、多分そういったアメリカ人的価値観に触れたのもあるんだろうとは思います。





加工がやりたくてと言う事ですが、なぜ胡麻だったんですか?

胡麻って国産化率が0.1%と言われている業界なんですけど、あまりありきたりの物を作りたくなかった、それも何でって言われちゃうと僕も答えに困るんですけどとにかく帰って農業で何かを作るなら「胡麻だ」と。
最初、油を作りたいからって話ましたけど胡麻を作りたいっていうのもあって、胡麻を何かするとしたら油だなみたいな。
鶏と卵みたいにどっちがどうかは自分でもよく解らないよね。
とにかく胡麻を作りたい、加工もしたい油も作りたいみたいな。





西川農藝のこだわりとは

自然栽培でも例えば食酢は使ってイイとかあるじゃないですか。
そういうのも一切使いたくないなっていうのはありますね。
マルチも使いたくないとかね。
そういう化学合成的な物を畑には入れたくないですね。
自然栽培では一応OKにはなってる物だけども、そういう事はしたくないなってとこはありますね。

今後のビジョンとは?

当然、規模は拡大していきたいし、ここに帰って来て農業やります加工やりますっていう1つはやっぱり地方創生じゃないけども、何か自分に出来ることはないかって考えるんですよね。
だから人も雇用したりとか少しはこの町に貢献できたら良いなと思っています。







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〜人が来たいと思う理由〜北栄ノ巻

鳥取市をあとに向かったのは、鳥取県の中部に位置する北栄町。
北栄町は『名探偵コナン』の原作者の出身地であり、町内には青山の記念館やコナンのオブジェがあるなど「コナンの里」構想での町おこしを行ってきた町。

そんな北栄町で昭和40年から代々続く農家『浜根農園』さんにお邪魔してきました。
浜根農園では平成3年から無農薬・無化学肥料の有機栽培を始め、種がある自然のブドウやイチゴ、ジャンボ落花生、さつまいもなど長いシーズンで収穫体験が出来る、お客さんが実際に畑に足を運ぶ事をメインとした「観光農園」として運営している。

観光農園の前身が焼き芋屋だったこともあり、農園で収穫したさつまいもを石の上で3時間じっくり真心込めて焼いた焼き芋は「甘過ぎず」「濃厚」でねっとりとした味わい深い絶品の焼き芋だ。





ジャンボ落花生も名に恥じないサイズで、食べ応えのある優しい甘みが1度食べると止まらない中毒性の高い味。





農家さんからのレクチャーで落花生の正しい食べ方。
上の方にあるエクボの部分を親指で押してやるとスムーズに殻にヒビが入り、割れやすく、とても食べやすい。









出して戴いたお茶も農園で栽培している「浜茶」。
浜茶は、日本各地の日当たりのよい河原に多く自生する、マメ科の植物「カワラケツメイ」を原料にしていて、古来より「弘法茶」という呼び名で、茎葉を摘んでお茶の代わりとして愛飲されてきた昔ながらのお茶。
マメ科だけあって、呑むとほのかに豆の香ばしいかおりがして非常に飲みやすく、この地域では今でも焙煎して呑む習慣があると言います。
ノンカフェインで利尿作用があり、身体の体脂肪を落とす効果もある。









この地域は日本一の砂丘農業地帯。
3月〜10月まで2日に1時間のペースでスプリンクラーで水を土壌に供給している特殊な地域だ。
土畑とはまた違った作り方の為、自然農法だと砂丘地では難しいとお話を伺ったのは、浜根農園代表『濱根 良保(はまねよしやす)』さんと、息子の『裕介(ゆうすけ)』さん。
ベジタブルジャーニー96件目の農家さんです。



浜根農園の農法

(良保さん)人の身体を第一に考えて、安心、安全をモットーに無農薬、無化学肥料、殺菌剤、殺虫剤、ホルモン剤、化学除草剤を一切使用しない観光農園にしようと思って今も頑張っています。
言うならば浜根農法ですね。
1番良い物を食べて欲しいです。
種も良い作物から採って自家採種しています。
(裕介さん)メインとなるものは自分達で種も採ってます。
(良保さん)良い物を残して悪いのは辞めてく、お客さんの口に合わない物は辞める。良い物を食べて欲しい。
今はわけがわからんです、農家はみんな輸入の化学肥料で。

観光農園の宣伝はどこかでしてるんですか?

(裕介さん)ホームページくらいですね。
後は口コミやイベントで対面販売で少しずつ。
顔見えた商売が本当にしたくて、その方が父親に会いたいわ〜みたいに来てくれるそういう方を増やしたいし、うちのブドウだったりを理解してもらって食べてもらいたいですね。
うちの作り方理解してもらって、食べてもらうって考えると対面で少しずつ知ってもらって「あぁ浜根さんのが良いわ」って言ってもらった方に食べてもらいたいです。
休みなく働いてるから、「ブドウ種がある、嫌だ〜」って言うお客さんとかは心がいたい(苦笑)
休みがほとんど無い分、理解ある人に食べてもらいたい。
ブドウ見に行きましょうか!





ここはブドウの葉などが落ちてフカフカのベッドみたいになってるんです。







コレ巨峰の木なんですけど昭和58年お姉ちゃんが生まれた年に植えたみたいです。









(良保さん)この落花生は16粒からスタートしたんです。
長い年月、大事に大事に可愛く育てて来て今は80a(2400坪)。
もう全てがこだわり。
感動を味わって欲しい。
自分の作った物をお客さんに食べてもらいたい、想いを伝えたい。
いい加減な物はいけんと思う。
良い物ならお客さんは増えると思います。





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〜稼ぎよりも本物を〜鳥取ノ巻

ベジタブルジャーニー24県目の鳥取県に入りました!
鳥取県は西日本有数の豪雪地帯でもあり、全国47都道府県中、面積は7番目に小さく、人口は最も少ない県。
砂丘として日本最大の「鳥取砂丘」は全国でも有名な観光地の1つ。



今回は鳥取県の県庁所在地である鳥取市に向かいました。
鳥取市気高町で、全国でも珍しいらっきょうの不耕起自然栽培をしている『タローズファーム』さんにお邪魔してきました。







タローズファームでは当初、2町歩あったらっきょう畑を現在は身体を壊した事もあり10分の1に縮小。
100%自家採種で、植え付けたらっきょうは耕起も除草も一切せずに収穫するまで自然に育て上げる、まさに「天然」にほど近いらっきょう。
らっきょうの他にも季節に合わせた旬の野菜や放飼の自然養鶏も飼育している。
2013年から「とっとりオーガニックマーケット」運営を開始。
現在は週末のみ作業場をリノベーションし、飲食店としてオーガニックな食べ物も提供している。







お話をうかがったのはタローズファーム代表『田中 正貢(たなかまさつぐ)』さん(50)。
幼少期からお世話になっている近所のオーガニックな稲作農家さんの影響で「食の大切さ」を学び、時には農薬を売る仕事もしていたが様々な職種を重ね、2009年に脱サラして農家へと転身。
ベジタブルジャーニー95件目の農家さんです^ ^



オーガニックにこだわる理由とは?

自分の稼ぎというよりも、世の中の食品がいかに汚染されてるかっていう現状をちょっとずつ勉強して、添加物とか全く知識なかったんですけど想像以上に大変な事になってるなって。
作るんだったら自分もオーガニックを食べたいし、だったらお客さんの口に入る物もそういう物でないといけないなって。
同じ作るならオーガニックですね。
今の農家さんは稼ぎ重視で、食べる人の事はほとんど考えてないんですよね。
F1種を買って、農協の指導で農薬をいつどれだけ撒いてとか、収量がこれくらいだから年間どれだけ上がりがありますよとか。
そこにお客さんの顔は見えてこないじゃないですか。
そういうとこにも疑問を持ったりしたので。



オーガニックってよく言われるのが「野菜」とか「食べる物」なんですけど、「反原発」だとか「音楽」「着てる服」「考え方」
全て共通するものがあるので、食べ物だけにこだわらずライフスタイル全て含めて『オーガニック』なのかな。
無農薬で野菜作ってても家に帰ったらカップラーメン食べたり、コンビニ食が大好きな人って結構いるんですよ。
僕の場合、食べ物は全て徹底してます。
そうじゃないと人から突っ込まれた時に何も言えないじゃないですか。
もちろん自分からはあえて言ったりはしないですけど。
あえて言うと人って反発するので、聞かれたらいくらでも答えますけど、こちらからは押し付けはしないですね。
押し付けてもその人は変わらないので自然に。その為には自分は当然ですね。



なぜ今の栽培方法に?

世の中に有機栽培があるんだっていうのを知ったキッカケは近所のオーガニックでやってる稲作農家さんだったけど、やっぱり自分で色々調べてると「自然農」とか「不耕起栽培」「自然栽培」などがあって。
でも収入に結びつけようと思ったら有機栽培で管理をしっかりして収量を上げて付加価値を付けないとお金儲けは出来ないんです。
でもお金儲けに僕は興味がないので、有機栽培よりもっと『本当に人に良い物』ってなんだろうとなった時に、収量は減るけど雑草の中から見つけるような本当の美味しい物っていうのが『自然栽培』。
だから僕は自然栽培の方がレベルが上だと思っています。
それと、有機栽培で有機JASとか取るとお金が凄い掛かるんですよ。
結局、有機栽培を喰いものにしてる事って世の中にたくさんあるので、そういうのも嫌だったし、自然栽培は定義があって農水省から認められたシールが貼れるわけじゃないけど、人と人との繋がりや信用で買って貰う方がシンプルで無駄のない行為の中になんともいえない安心感と充実感を覚えるんですよね。



鳥取のオーガニック事情とは?

全然根付いてないですよ(笑)
鳥取の人ってやっぱり閉鎖的なのでよっぽど変人じゃない限り無茶しないんですよね。
『煮えたら食わあ』っていうことわざが鳥取県にはあって、お鍋を囲んでて普通は「お腹すいた〜」って箸を出すんですけど、鳥取の人は誰かが箸を出して食べて大丈夫な事が解らないと箸を絶対に出さないという意味。
自分からはやらないっていう気質なんですよ。
まぁそれも1つの特徴で、それはそれで、こうでないといけないって事もないのでイイのかなと(笑)

タローズファームのこだわりとは

『やっぱり嘘をつかない事』ですね。
突っ込まれても詮索されても嘘がなければ問題ないので。
そこには1番気をつけてますね。





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