〜自然が答え〜岸和田ニノ段

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    大阪2件目は、同じ岸和田市で畑とみかん畑を不耕起の自然農で育てている『寺岡自然農園』さんにお邪魔しました。



    寺岡自然農園では畑は耕さず、雑草も共に育てる草生栽培。
    作物が自然に種を落とし、自生する強い野菜のみを育てるというまさに自然の摂理に合わせた栽培方法だ。
    苗も同様に、苗床などの温室で温く育てる事はせずに、露地で落ちた種が発芽した物を苗として別の畑に定植していく。
    畑は同じ作物が綺麗に参列するものの、所々に自然発生的に起こる共存関係『コンパニオンプランツ』も目立っていた。
    人が管理する畑と言うよりは、自然に作って貰う畑を人が見守るといった印象を受ける畑だ。













    販売方法も一般的な農家がしているような決まった量を大量に生産して卸す事はせず、自然に出来た旬な物を野菜Boxとして理解ある個客に届ける。
    作る焦りはなく、出来た物をというこのスタイルは畑の栽培方法と同様に無理のない自然な経済バランスにまで及んでいる。

    お話をうかがったのは寺岡自然農園代表『寺岡 一郎(てらおかいちろう)』さん。
    ベジタブルジャーニー89件目の農家さんです^ ^



    自然農との出会い

    農家になる前に家庭菜園を無農薬でやってたけど、農家になるにあたって研修した先が慣行農業やったから、最初の頃はその流れで化学肥料もホンマちょっとの間やけど使ってましたけどね。
    ほんだら、ここの村のみかん農家さんと知り合って、その人が『MOA自然農法』をやっる人で「そんなせんとアンタこんな栽培あるで」と教えてもろうて。

    昔は有機農業で農薬使わんと有機肥料使ってやってたんやけど、それでもやっぱり虫の害や病気やいっぱいあるしね。
    色々勉強していくうちに肥料使わんでいい川口さんの『自然農』のやり方を知って。
    でもなんでそんな事が出来るんやろゆう疑問を持ち続けて、川口さんの勉強会行ったりしてて。
    農業始めて15年目やけど初めの5年間くらいはずっと悩み続けてたな。
    有機農業やりながら自分自身が有機農業を納得できずに。
    川口さんの所に行って、自然農に切り替えてから不耕起で草と一緒にやりながら、今度は農家としての収入がそんなやり方でって疑問が出てきて。
    ずーと悩みながら3年経って、放っといたら勝手に出来てくるみたいになって来て。
    これはこれで行けるんやなって。
    今は全然迷いはないですね。



    寺岡さんはなぜオーガニックを選んだのですか?

    もともとサラリーマンやってて農業しようと思った時に、なるべく安全なものがえぇかな?ぐらいの軽い気持ちでやってて、自然農法とか自然農があるってだんだんのめり込んで行ったんです。
    生き物てみんな他の命を食べて、それが健康な命でないと健康にならへんから。
    やっててだんだんこんなのがえぇんやなって後から気付いてきたみたいな感じですかね。
    肥料やり過ぎたり、化学肥料に限らず有機肥料でもなんでも、肥料だけやってる野菜っちゅうのは人間で言うたら栄養取り過ぎて身体にコレステロールがいっぱい溜まった感じで、筋肉質じゃないブヨブヨの身体と同じ。
    多分野菜もそうだと思うんですよ。
    そやからあんまり見た目だけ大きくして綺麗に揃えて作っても中身が多分ないから健康になれへんね、人間がそれを食べるんやから。



    寺岡自然農園のこだわりとは?

    僕はとにかく出来るだけ自然を壊さんようにと。
    自然が1番上手いこと出来るように思うんですよ。
    人が手を加えたら加えるだけ反作用みたいなものが必ずある。
    いかに自然を利用して、出来るだけ手を加えんようにして。
    でもやっぱり栽培やからね。
    何もせんと放っといたら山みたいになってしまうし、雑草でも生い茂りおるし、目的の物より雑草のがよう出来てしもうたりするから、そこら辺を上手いこと出来るだけ壊さんように手を加えて。
    まぁでも始めの頃は病気や害虫で難儀したけどね、あんまり今はないですね。
    病気もたまにはあるんですよ?
    たまに病気の野菜が出来るけど、その部分だけで終わるし伝染なんか全然しない。
    昔は徹底的に取って、ビニール袋で隔離してどっか持ち出して焼いたりとかね。
    今は病気出てもそのまま放っておくんですよ。 それ以上広がらへんし、多分病気に対抗する何かがあってそれでだんだん強くなって今はもう何も苦労してないね。

    害虫の場合もあるけど、あんまり気にせず放っておいても全滅する事はないんですよ。
    100あったら昔は酷かったら90くらいやられてたけど、今は酷い時でも20%くらいやられる事はあるけど、こんな風にいっぱい種類作ってるから別にえぇなと。
    白菜やキャベツ植えても一箇所じゃなくあっちこっち植えるんですよ。
    ここの畝がやられても向こうは助かってるみたいな。

    なるべく植え付けすらも自然に近い形でやってますね。





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    〜地球の恵み〜岸和田ノ巻

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      ベジタブルジャーニー20県目の大阪府に入りました!
      大阪府は東京都、神奈川県に次いで日本第3位の人口規模を持ち、人口密度は東京都に次いで日本第2位。
      県内総生産は、東京都に次いで全国第2位の言わずと知れた日本にある大都市の1つ。

      そんな大阪で向かった先は、大阪府泉南地域に位置する岸和田市。
      泉南地域の中心都市でもあり、大阪府の出先機関や企業の支店などが集中していて、岸和田『だんじり祭』で有名な所。

      伺ったのは岸和田市で田畑を自然栽培している『小太郎農園』さん。

      春日和の
      陽のような
      らかな農園をめざして、、、

      小太郎農園では畑で野菜を育てる他にも田んぼ、果樹、里山での竹の子栽培に加え、加工免許を取得し自宅を加工所にリノベーションして、栽培したお米から麹を作ったり、味噌や玄米餅、調味料と様々な加工品を手掛けています。

      種も全体の約8割が自家採種。
      全てが固定種というこだわり。

      小太郎農園代表『前田 博史(まえだひろし)』さんにお話をうかがいました。
      ベジタブルジャーニー88件目の農家さんです^ ^



      (可愛い名刺入れ)


      農法は自然栽培?

      この辺は不耕起栽培なんです。
      不耕起と耕起するところを分けてるんですけど、どんどん不耕起を広げて行ってるんです。
      不耕起の方がよく出来るんですよね。





      自然栽培と自然農の間ぐらいかな?
      自然農みたいに草と共に生やすって感じでもないんですよ。
      野菜が育ってる時は、草はわりと取ります。根っこから抜いて。
      野菜が終わりかけの頃になったら草を生やして。
      夏の野菜を作る時は冬場に冬草を思いっきり生やすんですね。エンバクとか麦とかマメ科の植物を。
      最初はわざと種を蒔いてたんですけどだんだん自生してくるようになって。





      夏の野菜を植える所には冬の草が生える様にしてて、冬草が生えてちょうど5月ぐらいに枯れてくるんですよ、そこに夏野菜を定植とか、種を蒔いたりして行くんです。
      冬草が絨毯みたいに最後枯れて行くので、刈るんじゃなくて踏み付けて倒してその間に植えると良く育つんです。

      冬草が根っこを張って、言うたら耕してくれて。
      根っこには作物に必要な窒素も固定してくれて、最後は枯れて根っこがあった所も空洞になって、これで排水もすごい良くなるし、空気の道も出来て菌も住みやすくなるので、多分それでよく出来やすくなるんかなっていう。
      耕しても出来るんですけど、耕さへん方がなんか粘り強いっていうか最後までよく育ってくれるっていうか。
      耕したやつは最初は根が張るからバァーってなるんだけど割と早く終わるというか。
      でも不耕起はゆっくり隙間に入ってくから夏の野菜でも12月まで採れたりとかするんですよね。





      農家になった理由とは?

      もともとは営業の仕事をしてて、辞めてフリーターみたいな生活でコンビニの夜勤とかやってて、知らんうちに店長になって。
      そうなってくるとコンビニの事情とか、食べ物の廃棄もめっちゃ多かったし。
      この弁当作るのに色んな国からフードマイレージ使ってやっと1つの弁当出来たのに、また売れへんとかで捨てるだけとか。
      便利な世の中なんやけど、なんか凄い違和感と言うかしんどくなってきて。
      かたや食糧難とか言ってるのに、こっちではこんなに捨ててたり。
      しかも食べ物なのか何なのかわからん化学的な物ばっかりいっぱい入ってて、そういうのに凄い疑問を持ち始めて。
      その時期に気持ちを切り替えようと思って、ちょっと海外とか行ったんです。
      第3世界と言われてる南太平洋とかそっちの方に行ったんですけど、現地のみんながすっごい生き生きしてたと言うか、お金はないんですけどなんか違ったんですよ。
      そういう世界を目の当たりにして日本に帰って来てから余計に「いやぁもう無理やな」ってなって。
      昔から環境の事とかに興味があったので、そういう勉強をしてたんです。
      「ビオトープ」ってあるんですけど自然環境を再生するみたいな資格の勉強をしてた時に言ってたのが『日本の田んぼとか畑が日本の自然を守ってくれてる』みたいな事が書いてあって。
      やっぱり根本的なとこから行きたいなと思って農業やりたくなったんです。



      ほんで有機農家さんとこ行ったんですけど、そこでも疑問をめちゃくちゃ感じてしまったんですね。
      有機ペレットとか色んな糞を入れたり、その糞はもしかしたら遺伝子組換えのエサを食べたり、どこの糞かも分からない物をバンバン土に入れたりする事に疑問を持って。
      その時に自然農の川口さんの事とかを知って、そっちの畑を1回見学行かしてもらった時にすごい気持ちが良いなと思って「あぁ、こっちやな」みたいな感じになって。
      有機農家さんの所で研修してたけど、気持ちは自然農の方をやって行きたいなという思いでやってて、独立したんです。



      今やられてる農法の技術や考え方はどこから?

      たまたま自然農やってる知り合いのおじさんが近くに居てて、さっき言ってた夏草と冬草を利用するとかそういう農法をやってる人とたまたま出会って、それで1〜2年ぐらい師匠みたいな感じで付いて色々教えてもらったんですよ。
      そんで不耕起のやり方でやったらよく出来たんです。
      「あぁやっぱこれやな」となって、今は自分なりにアレンジしてやっていってる感じです。





      前田さんにとってオーガニックな栽培方法を大切にしている比重ってどこが1番占めていますか?

      多分、嫁さんは『食』だと思うんですよ。
      そういう事に関心があって、料理作るのもすごい好きやし、アレルギーの事とか色んな事を。
      自分は『環境』の方かな。
      食は嫁さんの影響でって感じなので。
      食にも関心はあるんですけど、放射能の事とか色々活動とかもしたんですけど、でもやっぱりメインは汚れて行くのが嫌なんですよね。
      どんどん土が悪くなってくのを見るのが嫌で。
      どっちかって言うとそっちのが気になって仕方がないという感じかなぁ。

      小太郎農園のこだわりとは?

      楽しみたいってとこですかね。
      楽しんでやらないと意味がないって言うか、苦しい苦しいでやってたらそんな人見て「えぇな」ってならないと思うんで。
      楽しみたいっていうのが理想かなぁ。
      地球は、美味しい。
      地球は、たのしい。





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