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〜伝わる意識〜鯖江ニノ段

劔神社(つるぎじんじゃ)は織田信長の織田一族発祥の神社。
織田信長は当社の神官の子孫とされ、織田家の氏神とされた。















福井県2件目の農家さんは、同じ鯖江市のすぐ隣町で農業を営む『石本 豊昭』さんにお話を伺いました。

ベジタブルジャーニー73件目の農家さんです^ ^



石本さんの農業歴は20年近いベテランの域。
自然栽培は4年目で、1町3反の稲作をお1人で切り盛りされています。





石本さんの田んぼは水を張ってないんですね。
これは何か理由があるんですか?


これは土に割れ目が出来て、そこから空気が入り根に作用するっていうのと、根元をスッキリさせたいという狙いがあるんですよ。
この時期は、稲がずっと水に浸かっていると水の温度が高いからお湯みたいになって根腐れしやすいので。
『間断潅水(かんだんかんすい)』っていいます。

自然栽培との出会いとは

たまたまあったイベントで知ったんですよね。
当時、羽咋市で始まった木村秋則さんの塾に福井から数名参加してて、その参加者たちの主催したイベントがあったんです。
その時に自然栽培で作ったお米の試食会なんかもあったりして、その人たちの話も聞いたら心うたれて、なんとなく直感的に『これが究極の農業なんじゃないかな』と思って。
農薬も肥料も使わないということは、その分コストを抑えられるということだから、自分の24時間という時間と身体をどの様に使うかという話だし、付加価値の高いものとして世間に認めてもらえる可能性があるからやる価値があると思った。
今までと同じ、みんなと同じものを作るんじゃなく、これからはそういう農法で差別化もしていかないとって。



石本さんが農家になったきっかけは?

代々家が農家で自分が53歳(9年前)の時から本格的に始めました。
若い頃は農業やりたいとは思っていなかったけど、健康とか安全、そういったことに関心を持つようになって、以前は慣行栽培(現代農法)で農薬や化学肥料をバンバン使ってたんですけど、そういう時っていうのは身体にすごく悪い薬とかを投入してやってるし、それによって身体の具合が悪くなったり。
こんなものを食べて本当に人間の身体は大丈夫なのかなという事を思う様になって、安全なものを作るには自分で作るのが1番イイってなり、周りの仲間でもそういったことを色々教えてくれる人がいたので、その人に影響されて。
お米っていうのは日本人の主食ですから、主食なるものは自分で作ってそれを食すことが間違いないだろうと思って作り続けています。



仲間に『化学物質過敏症』の人が居て、その人は有機栽培のお米も身体が受け付けなくてうちのお米を食べています。



本業は農家ですけど、1日4時間NPO法人でA型事業所にも勤めています。
障がい者の就労者支援施設です。
一般の企業で働けない様な精神的な障がいを持っている人とか、身体的、知能的な障がいを持っている人たちを雇用して農業したりとか、レストランをやったりという事業所をやっていて、そこで野菜作りの職員をやらせてもらっています。



石本さんのこだわりを聞かせてください

食べた人が美味しいと思ってくれて、しかも元気になってくれる様なお米を提供していきたいと思います^ ^



今回で一旦、妻の定期通院の為、浜松へ戻りますが、前回の愛知編でお会い出来なかった方とアポが取れたので帰りに寄っていこうと思います^ ^


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〜農のチカラ〜鯖江ノ巻

福井県1件目の農家さんは、伊藤さんのお話しにも出て来た、福井県からのと里山農業塾に通っていた農家さんでもあり、先日のマルカワみそさんが県内で委託栽培を頼んでいる鯖江市(さばえし)にある『コスモファーム』さんにお邪魔してきました^ ^

鯖江市は、福井県嶺北地方の中央部に位置する市。
キャッチコピーは「めがねのまち さばえ」眼鏡枠のシェアは国内90%以上。
女子高校生視点によるまちづくりプロジェクト「鯖江市役所JK課」の設置など、地域活性化に向けた新たな自治体モデルを模索している市でもあります。

そんな鯖江市で稲作をやっているコスモファーム代表の『黒田 正知』さんにお話を伺いました。

ベジタブルジャーニー72件目の農家さんです^ ^


黒田さんの農業歴は7年目。
自然栽培を始めてからは4年目になります。
全9町5反の田んぼのうち、6町3反が自然栽培。
この内、1町はマルカワみそのお米を栽培されています。
この広さをなんと息子さんと2人で切り盛りされているそうです。



自然栽培との出会いは?

最初は自分達の食べる分、2反程を稲作して余った分を農協に出してたんです。
この頃はまだ農薬・化学肥料を使っていて嫌だなと思いながらもやっていました。
たまたまスーパーマーケットの書籍コーナーで木村秋則さんの本と出会って、それを見てすぐにコレしかないと思ってやり始めました。
直感的にこの農法ならやりたいと思ったんです。



無農薬だったら有機肥料でやってる人はたくさん知っていたけど、本当は感覚的に肥料をやるのにも抵抗を感じていたんです。
何でこんなに肥料をやって、誰がこれだけの量って決めたんだろうって。
肥料を撒いた後の田んぼは自然のものでない様な圧迫感を感じ、腐った様なアクが出ると言うか。



農業歴7年目ということですが、なぜ農業をやることに?

本業は眼鏡の部分加工の職人をしていて、稲作で生計を立てようと始めたわけじゃないんです。
ここの地域は田んぼをする人と、地権者が違うんですよ。
土地がなくて田んぼをする人が土地を借りて年貢を納めるんですが、その年貢の管理を第三者がしないと公平性がないので、私はこの町で年貢計算の担当を任されていました。
だんだんと色々な理由で辞農する人が増えて行く中で、誰か任せる人を探してくれって。
結果、気がついたら自分がやることになって行ったという流れですね。

百姓をする事には全く抵抗はなかったけど、自分の心情に反しているからとにかく慣行栽培(現代農法)の農薬・化学肥料が嫌でしょうがなかった。
任されて行く農地が広くて農薬を撒かないと管理しきれないというジレンマが常にありました。



農薬・肥料を使わない田んぼというのは求めてる人もいるし、地球問題にも良くて、身体にも良いお米を作るこの満足感というのは、これはすごいものです!
『最高級の1番良い仕事』ですよ。

黒田さんはなぜ自然栽培にこだわるんですか?

無条件に『自分が食べたいもの』だからです。
ある先輩農家さんがすごい量の農薬を撒いていて、こんな量の農薬撒いて大丈夫なのか?って聞いたら【俺が食う物じゃねぇからイイんだ】って言ってた。
その言葉の裏返しみたいなものですね。
自分の食いたいものを作って売るっていうのは。



黒田さんのこだわりを聞かせてください

なんかカッコいい言い方になっちゃうかもしれないけど『最近食べ物をないがしろ』にするというか、軽く見てる。
そういう風な世の中になっている様に感じる。
食べ物を大事にする国っていうのは繁栄すると思う。
『人の心を重んじる』国になると思うんだ。
実は市の方から頼まれて『人権擁護活動』もしていまして、子どもの世界はもちろん大人の世界にも人権侵害やイジメが確実にあって、小学校で紙芝居をして訴えたり、特別養護老人ホームや身寄りのない障がい者施設に行って、歌とか人形劇をしたり。
直接これはダメだと言うんじゃなくて、『遠まきに擁護』してあげる。
これが『農業ならできる』んじゃないかなって。

良いものを作り、食べ物を大切にする、そういう心の持ち主はイジメをしたり人権侵害なんてしないと僕は信じています。





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〜伝承から伝統へ〜越前ノ巻

伊藤さんの話にも出て来た、越前で昔からやってる無添加の味噌蔵『マルカワみそ』の工場見学に行ってきました^ ^









創業1914年。
初代〜5代目までは代々、お米作りをしていた農家さん。
6代目の1914年から麹を作り始めて、現在も続く老舗味噌蔵。

現社長にあたる9代目から材料を全てオーガニックに切り替え、昔ながらの木の樽でじっくり時間を掛けた味噌作りにこだわりを置いています。





工場を案内して頂いたのは10代目にあたるマルカワみそ専務取締役『河崎 紘一郎』さん。
河崎家4人兄妹の第二子、ご長男です。









(河崎さん)うちの味噌は『生味噌』と言って、カップタイプに関しては加熱殺菌とかもしてないんですよね。
ここに呼吸の弁がありまして、空気は内側から外には出ますが、外から内には入らないようになっています。





木の樽は約70本程持っていて、通常は『ステンレスタンク』で温かい所に3ヶ月で熟成させるのが一般的ですが、うちとしましては水は『地下水』をくみ上げていて、昔ながらの『木の樽』で1年寝かせたオーガニックな味噌作りが特徴ですね。







野菜で言うと、冬に夏野菜が採れるのは『ビニールハウス』で温度調整が出来るおかげじゃないですか。
味噌も温かい所に置いておくと早く出来るんですけど、うちは1年じっくり自然に時間をかけた言わば『露地栽培』のような形でやっています。



熟成は木の樽でじっくりさせて、後にバケットで味噌を掘り出し、移動させる時にはステンレスタンクを使います。



これはスピーカーで音楽を流しているんですけど、BGMを聴かせるというよりは水の粒子を振動させて熟成させる形ですね。



どんなジャンルの音を聴かせるんですか?
聴かせるのと聴かせないのでは違いはありますか?


聴かせてるのはヴィバルディの四季という曲です。
『クラシック』の綺麗な音楽を聴かせています。
味は塩味に『まるみ』があるのが1つ言えます。
あとは味噌が『柔らかく』なる傾向にありますね。
もう1つは味噌の『熟成が早い』ですね。

証明してと言ってもできないけど、これは味噌屋の体感として感じたものです^ ^





代々伝わる自社農園の方は、稲作の機械投資もあるし、現在では軽装備の畑作にして大豆を中心に栽培しています。
畑は1.5ha(1町5反)麦、なたね、大豆、野菜は3反ほどですね。





9代目(現社長)が大学時代に出会った『恐るべき食品汚染』という本があって、食物は添加物だらけだ、おにぎり1つにしてもコンビニとかだと食物油脂、グリシン、ph調整剤、調味料(アミノ酸等)とか色々入ってて、これはどうなんだろう。
どうせ店屋をするなら無添加なものをやってみたいと言う事で8代目(会長)にかけあうも、20代の頃はずっと首を縦に振らず、36歳の時(1992年)に迷惑をかけないからどうしてもやらせてくれ、やらなきゃ死ぬまで後悔すると言う事でようやく反対を押し切って、材料を切り替えたのが始まりですね。



福井県の自然栽培農家だと材料はどこのを使ったりしてますか?

コスモファームの黒田さんですね。
元々請け負いで黒田さんのとこのお米を何回か使わせて貰ったこともあるし、黒田さん自らも加工で来てもらう事はあります。







工場見学が終わり、色々な味噌を試食させていただきました。
どの味噌も角がない塩味で、そのままでも全然イケる旨さ。
中でも驚いたのがこの白味噌。





まろやかな口当たりで塩味の角味がほとんどなく、クリームのような口当たりの味噌。
こんな味噌は初めて食べました>_<
これは是非帰ったら購入したい調味料です^ ^



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〜自然栽培らぼ〜福井ノ巻

ベジタブルジャーニー15県目の福井県に入りました>_<!

1881年に越前・若狭を行政区画として設置し、福井県が誕生。
水に恵まれ、良質米の産地。
眼鏡枠の生産は国内90%を占めています。

今回まず伺ったのが、福井県でも自然栽培実践塾を開催しているということで、実践塾を主導している福井県教育庁生涯学習・文化財課 主任『伊藤 俊也』さんにお話を伺いました。



県の職員さんがなぜ農を?

元々は、県の職員として産業の仕事で食と出会い、食の集まりを作ったり、その延長で、農商工連携っていう農業と商工業者が連携した商品開発とか事業展開するという担当をやっていた時に農と繋がっていったんです。

一方的に商工の立場から農業へ偉そうに言っても、農業の立場からも見ていかないとダメだと思ったので、県の農業の出先へ行って、いろいろ話をしながら商品開発などのアプローチをしていきました。
しかし、役所というのは補助金は出すけど、実際の産業は寄り添って、より良いものを作っていかないと成り立たないと思ったので、もっと食の意識が高い人達を集めて勉強会や、繋がりを作るためにも立ち上げたのが『ふくい食ゆる創造研究所』という食の集まりです。
この会は1つのカテゴリーなので、色々な人が集まることで自然とコラボレーションが生まれればいいなと考え、仕事ではなくプライベートで始めた動きなんです。



農業塾を始めた経緯とは?

石川県羽咋市で始まった自然栽培実践塾の火付け役でUFOの街を作ったことでも有名な『高野 誠鮮』さんとは昔から友人関係で、羽咋市で開かれた木村秋則さんの講演会に私も参加した時に、技術よりも心を伝える木村さんに感銘を受けまして、その後、のと里山農業塾に福井県の農家さんが『4人程』来ているという話を聞いて、一毛作の経験が集まれば何年分もの経験になると思い、福井県内でその農家さん達を結びつけ、横の繋がりを作るためにも自然栽培学習グループ『のんびり自然栽培らぼ』を結成しました。
3年後には福井でも木村秋則さんを招いて講演会を開き、現在では『のんびり自然栽培らぼ』も80数名に増えました。
農家さんだけでなく、消費者だったり様々な人に関心を持ってもらう必要があると思っているので、興味があれば誰でも参加できる形にしています。

最近の活動としては、福井県のベジカフェで自然栽培米の試食イベントをしてみたり、東京の中野で開催される自然栽培フェアに出展したり、越前市には老舗味噌蔵の『マルカワみそ』があるのでの味噌作りワークショップなども開催しています。
今年は大豆から作ってみようということで自然栽培で大豆を育てたり。

自然栽培にもっと触れることで地元の福井新聞さんなどでも毎回記事に取り上げてもらったりしてます。





今年から鯖江市が共催で全6回の自然栽培実践塾も開催してるんですよ。
自治体が共催とかはなかなかないと思うし、私の経験でも初めて市が賛同してくれて今年から本格的に実践塾として連続で出来るようになりました。

鯖江市はどのような立場で自然栽培を共催してるんですか?

こちらも、これが最適な農法とは絶対に語らないのですが、環境や健康にも良い、付加価値の高い農法の1つということで、これから戦略的に農業をどうしていくかと考える時、選択肢を増やす必要があるんじゃないかということで、こういった農法を勉強する機会を作ったらどうだろうかと言う事と、未来の子供達に良い環境・食を残して行きたいという思いを伝えて賛同して頂きました。



鯖江市はある意味有名で、眼鏡の街として眼鏡枠のシェア90%以上ですけど、市長がすごく柔軟なので色々な取り組みをしているんです。
例えば『地域活性化プランコンテスト』っていう大学生が市の良い所を見つけたりして、市長の立場になって色々なプレゼンをする。
その走りが鯖江市なんです。
一昨年くらいには『鯖江市役所JK課』っていう女子高校生の課というのを作って有名になりました。

こうして自然栽培は少しづつ裾野を広げ始めているので近い将来にはもっと大きな変化が起こるんじゃないかなって私は期待しています^ ^



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